から頼み/
 
重たくって仕方がない
だからといって、隣に体重をかける
やさしさと気苦労で受け止めてくれるその大きなグローブは、
毎日その体をすり減らしては、中心をさらけ出して
受け取る以外にも心をけずり、
そうしてもまだ微笑んでみせる
まぶしい笑顔の裏で、鈍い音がする
朝のふさわしい声の裏で、
喉に引っかかったものがいつまでも取れない

中にたくさん詰まっているのだ
みえないと、お前たちはすぐにないてしまうから
わざわざ半分に割ってこうして、
やっているのに、
ほらそうしてすぐに目をつむる
ほら、そうしてまたすぐに

大変そうだと眺めるよりも、
ただひとつ
求めていることにはだれもきづいてやれない
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