2012/4/18/鎖骨
気負わずに書こう、と
青い液晶を前にして今日を想う
一日をどんな風に費やしたか
人の為になることは為さず
ともすればなんと無駄な休日
ペンをキィボードに
キィボードをギターに持ち替えても
飾り無く垂れ流すことが大事だと
いつかどこかでだれかそれとなく大切な人に
言われたようなそんな記憶をでっち上げて
甘辛い妙な気分に浸っていた
右手には
グラスに囚われた
透明な酒の大海
向こう岸なんて
見えなくて良いんだ
ずっと
ずっと
気負わずに書こう、と
青い液晶に望む心の底を見透かす
白い文字の魚
わたしの内側ではもう棲んではくれないと
見限られたことおぼろげに分かっているから
だからそっと目をそらす
思い返してみれば
いつだって焦点はその青に合ってはいなかった
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