twitter/葉leaf
音楽も断ち、ネットも断ち、ひたすら大気を眺め、大気の中を歩いていく。この木も小屋も春の花々も鳥たちも、すべては大気の装飾物。ひたすら大気の動きと色と広がりに滲みこんでいく。私は装飾物になるには若干重すぎ硬すぎるので、深呼吸をし体の力を抜き、ほんの一瞬だけ装飾物として風景に溶け込む
近くの山に登ってきた。頂上に登ると、今の観音堂に昔の観音堂が重ね合わさったり、観音堂の裏で本を読んでいる高校生の自分が見えたり、鐘つき堂の周りで友達と遊んでいる子供の頃の自分が見えたり、と幻視しまくった。思い出はもう帰ってこないのではなく、いくらでも帰ってくる、その豊饒さに驚いた
うむ、疲れ果てている。海に囲
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