おおぐま座/風呂奴
 
(飲み過ぎたコーヒーが尿意に書き換えられて
駆け込むトイレには神話と宇宙を持ち込んだ
窓の奥は 依然として空と山の色が目立っていて
近隣の川だけが 整頓された物音を流しつづけ
その規則正しい行進のなかで コーヒーは体を巡り抜けた)


「おおぐま座」

1200万光年先で
葉巻をくわえる そらがありまして
盛んに光りながら 壮大な一服を決めこんでいます

同じ一服と命名された活動でも
私の指先で燃える 1箱440円とは
星と灰の差であるからして 誰も振り向いてなどくれません
誰も振り向むいてくれないことを いつか読ませる仕事が
詩であって 活字産業だと妄信しておる
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