儀式/まーつん
 
のGは放っておいて ドミナントへと駆け登る

これは儀式

会社人間の 仮面をはずして
汗ばんだ素顔を メロディーの風にさらす

猿芝居の笑顔に疲れた 心の筋肉をほぐして
乾きかけた心の空き地に 恵みの雨を降らせる

俺には金もない 女もいない
取り立てて実現したいような 光輝く明日もない

でも 俺の中には
手放したことのない
何かがある

腹の奥に 胸の内に

これは 儀式

それを吐き出し
手の内に見詰めて
また押し戻すための
儀式

…ギターを弾く

戻る   Point(8)