いとしきは・・/LEO
そこから舞いおりるのは
色づき終わる銀杏のあなた
ひらりひらりと、
いちめんを金色にかえ、迎える最期
いつかの夏のみどりは
記憶から遠のき
その匂いさえ忘れた今は
舞う様だけがあなたそのもの
「はかない」とは一時で
ただ舞う様が愛しくて
散るのではなく、舞っているのだと
最期の今日に、舞っているのだと
愛しくて、愛しくて、
舞い降りる様を
愛しくて、愛しくて、
あなたの最期を
あなたが芽吹き、みどりとなる頃
忘れてしまうでしょう
舞い降りる様を、愛しいと
思ったことさえ
忘れてしまうでしょう
あなたを、愛しいと
思ったことさえ
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