衛生/
あをがね
生き血が流れる岸辺では
人はそれで煮炊きをし
それを口にする
それを涙に溶かして
町のすべての色と叫びにする
ただ一つ新鮮なものとして
あるべきものの代わりに
僕はその味を知ることなく
天国も地獄をも漂白した
灰色に満ちあふれた井戸で
淀んだ水を浴びて笑い
その冷たさに溺れる
腐り落ちる意識の中では
こんなに透き通って見えるのに
まるで体裁を失っていく夢のように
ようになりたかった
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