aiという音素/梅昆布茶
 
コトバは音声と意味を結びつけるしくみの総体である
コトバの本質は意味を伝達する道具

それはぼくの頭の中の愛という概念を体の生理的機能にしたがい
aiという2音素の物理的波動に変換してきみの鼓膜を震わせる

それはきみの聴神経を刺激してたんなる生理的信号でしかないaiは
きみの脳に知覚され

そして不思議な空間をとおって愛という意味に認識されるのだが
果たしてきみのシナプスが火花を散らして飛び越えた奈落には
愛のさざなみが心地良い調べを奏でていたものか?

全世界の愛から抽出された単語としての愛はエロスでありアガペーあるいは慈悲の衣を纏って
さまざまの生理的振動数と色彩
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