雨の朝/marux2
 
ざーと雨が降っている
ざーは見た感想だ
ぽつだったりぼつだったり
ぽぽぴちょでもあったり
その音は自由で
ざーの一つで片付けられない
そこに確かな何かがある

一定のリズムであるかと思えば
樋を伝い満を持して落ちる雫のような
溜りへと飛び込む靴音のような
どこまでも広がる雨の世界

まだかえるは居ない
カタツムリも
そして紫陽花も
待つことなんてない
フライングして開けた窓の外へ
雨の世界を見て聞いて
窓越しのざーはもう終わろう


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