暖かい壁/Hiiragi Yuu
ただいま、おかえりと、味噌汁のあとで、まるで囲んだ所へ運びなさいと命令されているみたいにお盆で運んでいく
暗いじゃない、椅子にあがりに丸めの膝をキュッとそろえて
じっと何かを待っているよう
やっと電気がついたね。
半分の筒、サシミと…
隙間の風は
また御煎餅しけってるわ
チン出来るのを待つこと以外に術もない
胸のバッチと
少ない煮物
せいのっ、にもつのらないと
音楽を垂れ流すオープンカーが横切る
ただで貰った何かの役に立つかも知れない
あてにならない見解を
素手で回し
壁と壁の間で
共に眠ったこと
また繰り返せば
どうせ同じだ
と、
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