最後の画家/朝焼彩茜色
 
の草草は

 黄金のキャンパスで生きている


 空想の中に佇む願いは あいも変わらず効かない 魔法

垂れるエメラルドの雫は 黄金のキャンパスを伝う 汗と涙のよう

 エメラルドのその 意志の輝きは 乾き潤すを繰り返し

最後の画家の腕は 虫の息で  それでも
魔法を受け取るのに 拒む 精神力に

 エメラルド色の空は 応えてゆく

緑のあふれる世界にしようと


   やがて 
   最後の画家の描いた作品は 宇宙船美術館に展示され
   地球に着陸しようとしている
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