片づけられない荷物と 燃える火と/
わすれな草
られずに
その一つひとつを
わたしはどうしても片づけることができない
捨てることも燃やすこともできない荷物
この家を手放すときには
どこに運んだらいいのだろう
やがて
わたしの火が消えようとするとき
この家に来て
じゅうぶんに背負った荷物の上に
さらに
一つひとつに名札の付いた荷物を背負って
わたしは薄明の国へとむかうのか
思い出という荷物
一つずつ紐とき
懐かしみながら
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