こぞうこぶし/藤鈴呼
おきあがり こぶしだと 思ってたんだ
起き上がり 小法師 だったんだねぇ
子奉仕でも 胞子でも なかったんだ
拳 とか 辛夷とか 思い浮かべて
握る握力の強さを 感じながら
転んで痛む 肘小僧を 見つめてる
膝小僧って 言うけれど
肘小僧なんて 言わないよって
誰かの 声がして 見つめると
其処には 海が 流れていて
たゆたう 流れに
身を 任せてる
実は 転がる
何処までも 何時までも
転がる訳には 行かないね
だって 期間限定 なんだもの
写真撮影した時には 真っ赤だった 南天
今は 何点満点の 難点 抱えてる
何度だって 自問
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