刹那的発泡詩 < 1 >/nonya
続けた僕は
ドアも窓も語らいもない
勘違いを敷き詰めた部屋
そのものになった
「おつきあい」
嗅覚をつまんで
味覚を音痴にして
視覚を半分ふさいで
聴覚を空へ飛ばして
触覚を粟立たせて
さあ
仲良くしよっ!
「他愛ない話」
なぜ目はふたつついているの?
>本物と偽物を見分けるために
なぜ耳はふたつついているの?
>本当と嘘を聞き分けるために
なぜ鼻の穴はふたつなの?
>勝者と敗者を嗅ぎ分けるために
それなのに
なぜ口はひとつしかないの?
>本当や嘘やいろいろなものを
>一緒くたにしして吐き出
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