無題/
風呂奴
グラスに注がれるコーラの音色が
弾けるように鼓膜を包み込むと
沸き上がる泡状の気分が
発光するワイヤードの地平に
凝結して 一輪の言葉を芽吹かせる
デリートキーを連打するたびに
言葉は摘み取られ 再生するけど
勝手に植えた詩の苗を
自身の指で なぜ踏み荒らす
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