年増、あるいは舞台について/三原千尋
冷たく尖った風とか
蛍光灯みたいにぎらついて凍る日差しとかが
自分をいじめているみたいに感じるのは
あたしもうぢき駄目になる
あたしどんどん老いてゆく
あたしどんどん朽ちてゆく、と思い込んでいて
その速度をいたずら半分に早められているような
そんな被害妄想のせいだ
そうかそうか、なんだそうか
で、その妄想ソースドコー?wwwと
自分に突っ込むようにしなくてはいけない
さもなくば
あたしほんとに駄目になる
えげつないほど駄目になる
咲き誇るお花とか
人を突き飛ばしてそこに群がる酔っぱらいが
よってたかって自分をいじめていると感じるのは
あたしもうぢ
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