解体/
はるな
あらしの夜は
あついお湯と
指を五本ずつもちよって
がたがた言うガラスにまもられながら
解体した
そとは
だんだんしずかになって
わたしたちも
きちんとばらばらになる
部屋のなかで
ふたりきりで
あらしの過ぎ去ったあとで
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