友垣へ花束を/木原東子
黒い真珠の美弥さんは
思いやり善意何気なく
エジプトの王女の風情
霊の修練されたる人と
(阪神大震災の前に途絶えた連絡)
恋人でも恋うように
7歳の光子ちゃんと
14歳の淳子さんは
ややに不安な学校に
楽しみを与えたる花
(光子ちゃんとは後年ぱったり出逢った
淳子さんは寡婦となりどうしたか)
中学時代の遊び仲間
洋子さんと亮子さん
素直が程よいふたり
自分の路へ分かれた
幸せを得たか知らず
(洋子さんは環境に多分恵まれず
後年ばったり出逢った亮子さんは
浮き沈み激しかった筈)
高校の時なにゆえか
マドン
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