チェロ型のロボット/朝焼彩茜色
朝 バッロクを起こし
チェロ型のロボットにコーヒーを入れてもらう
愛情溢れる 故 また溢れさすだろう
無糖ながら 甘く 優しい 蜂蜜香りの マグカップの静けさ漂う 湖
憩いの小鳥と共に のどを潤す
予測とは 裏腹の現代を バロックと共に暮らしている
チェロ型のロボットは 体に似合わずDJだ ハードハウスは お手の物
幼き頃
時代に乗り遅れるなと 父が言った
ゴーイングマイウェイの私は
高次元のカラスの羽をかすかにもらい
黒光りする 賢い墨をつけて
いつも筆をとった
ハンディフォンより
わざわざ人に会いに
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)