雷咆/徘徊メガネ
 
午前5時ちょっと過ぎ

遠くでまだ怒鳴り声が聞こえて

今日は眠るのを諦めた

父が支度を済ませ
家を出るのを久々に見送る

「まだ寝てなかったのか」なのか「もう起きたのか」なのかはかる気力のない朝の父は

「行ってきます」とだけ言い残し車のエンジンをかける

午前5時ちょっと過ぎ

知らずにきた父の優しさを知り

私はようやく眠りにつく
 
戻る   Point(4)