十九歳/
アオゾラ誤爆
おなじ暮らしを紡いでる気がする
そんなつまらないことをゆめみて
ひとりで電車に乗ったよ
今日も
そして考える
十九回目の春がくるまで
ふやしつづけた傷はすべて
あなたに見せるためのもの
だったのかなって
そんなことを
にがい薬と甘い毒の区別がもうできない
花のように鞄のように
いつのまにか抱きしめていた
いとしいひとは目の前
大人にはまだなれないから
ふとい指を
なめて
それを
アイラブユーの代わりにする
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