連中/
ホロウ・シカエルボク
ない、何を追い払うことが出来てなにが居座ったのか、判らないままなのだ、なのに、火傷なんぞに気を取られなければならない…!俺は、そして、悲鳴を上げたことを後悔した、まるで、頭がおかしくなったみたいじゃないか…
開けた窓の向こうから幾つもの目が俺のことを見ている、暗闇に紛れて…さっきの奴らとは違う、新しい連中…何が見たいんだ、何が見たいんだい…俺の手元にはもう煮えたぎった湯はないぜ…
ぱん、と、月がまたたいた、いつの間にか出ていた月が……
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