連中/ホロウ・シカエルボク
踊れ、踊れ、踊れ、踊れ、内側から死滅するものたち、皮膚の表面に浮上して落陽の踊りを踊れ、俺は曇天の暮れ時に死亡するがらくただ、踊れ、踊れ、踊れ、踊れ、息切れて汚い泥をその喉から溢れさせるまで
朦朧とした脳髄の中に今にも崩れ落ちんとする木組みの橋がある、腐食して、変色している、ひと足でも踏み入れたら崩落してしまいそうだぜ、名前の判らないおぞましい虫がその欄干を這っている、二百、三百…羽の無い玉虫みたいな細長い虫だ、脚が多く…要らない位に多く、そして目的が無いまま蠢いている、ギチギチ、ギチギチ、爪切りの様な歯が擦れ合う音なのか?あちらこちらで小刻みに鳴り続けている…
踊れ、踊れ
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