珈琲と朝と/梅昆布茶
僕たちは有限な生を生きるのだけれども
異なった価値観の人生をそれぞれの主観で生きるしか無いのです
だから自分で思い込んでる真実なんてたいしたものじやないのですね
僕は人に無駄と指摘されながらも
空っぽな愛という妄想で生きていました
不得意な分野なのにモグラが空を飛ぼうとするように
無理な約束事に縛られて怪しい森の中を歩いていたのです
かつて好きだった人に言われました
自然でいいと思うって
壊れるものは壊れ生まれるものは生まれ
人間のコントロールできる範囲なんてたかがしれているんです
僕たちが日々懸命に得ようとしているものが
逆にあらゆる哀しみ苦しみを無限に生
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