Meurglys ?/
木立 悟
れらの言葉が導く浪が
もう一度すべてを流し去っても
生まれるものはふたたび生まれ
誰に言われるともなくつながってゆく
誰に言われるともなく
言われるともなく
友に幾度も焼かれながら
この手は今も微笑んでいる
槍や弓や針や冬
見知らぬ目と目を貫き通す
崩れぬ洞を訝りながら
行方も問わず影は過ぎる
羽を失くした孔雀の夜
降りそそぐ笑みにひらかれてゆく
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