存在の証明/木製金属
 



時間がない時間が
どうしてこうもうまく動けない
時間がない余命もない
折り返し地点は誰も知らない

いったいどこ行くつもりなんだ
いったい誰になるつもりなんだ
どうにもできないところから
どうにもならないところまで

走って 走り去って振り向かず
二度目の産声 掻き鳴らして
もうずっと見ていない夜明けの先で
ずっと見つめてたはずの夢を見た

簡単に言わないで 目をそらさないまま
それがホンモノならば
時間がない時間が 時間がない
腕離してよ 行かなくちゃ
朝焼けが街を襲う
余命がない暇じゃない
こだまする産声
[次のページ]
戻る   Point(0)