少女シリーズ (二編)/yamadahifumi
 
      死の華

少女は塔から身を投げる
どこか見知らぬ高層マンションから
少女の死に親は激怒し
その非を全て学校に帰した
学校は「我々に責任はない」と言及し
同級生達は沈黙していた・・・
少女は塔から身を投げる
どこか見知らぬ高層マンションから
少女は今や誰も恨んではいない
彼女は死んで華となったのだから


      少女の挨拶

・・・少女は眠りに就く時
殺したい奴の名を端から上げる
「A子にB子にC男・・・」
皆死んでしまえと
少女はそう呟いて眠りを貪る
そして翌朝、彼らに出会うと少女は
嬉しそうな顔をして挨拶するのだった
「よっ。おはよう!元気?・・・・」
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