生きている/水瀬游
 
の奥深くに
洞穴のように深い深い闇の果てに
静かに燃え盛る青い炎を

その相貌には
かつての絢爛さなど微塵も感じられないが
その実未だ
いや 益々熱量を増す
意思の炎

再起
きっと彼は諦めていない
その足で再び歩き出すことを

狂ってなんかいないさ
自分がわからない訳でもない
それでも 諦める気にはなれないよ
まだまだ見ていないものは
山ほどあるんだからな

しわがれた声が
聞こえた気がした
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