ノート(夜と鴉)/木立 悟
 




余計に見るからだめなのだ
だから
動けなくなってしまうのだ
考えるからだめなのだ
だから
帰れなくなってしまうのだ
すべてが既に
おまえより暗い
人が作った柱の上で
凍え死ぬのが嫌ならば
吹雪となって朝へ飛べ
吹雪となって朝へ飛べ






















[グループ]
戻る   Point(3)