想春賦/
梅昆布茶
ように光に満ちた水面のように
愛おしさを繋ぎとめておきたかっただけなのです
やがて時が明らかにするものを何と呼びましょうか
寂しい微笑みでやり過ごす時間を何と名付けましょうか
今はもう君が僕を何と呼んでいたのか思い出せないのです
そしてもう呼ばれる事もないことも知っているのです
すべては春の旋風に巻かれるように
些細なものだったのですね
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