捨てる/ふるる
お祭りなので
顔を汚くしていた
ドラム缶いっぱい
葛湯を作ってふるまう
青い星だけをつないだ星座を下さった
青いネックレス座だと
いって
作業台の上にはつねに
いっぽんの薔薇が
枯れては新しいいっぽんが枯れては
いつの間に補充され
風が吹いて目を閉じて
開けたらもう
新世界
捨てるより
簡単
辛辣さは痛快
肩を負傷した選手は
負け惜しみなぞ言わないで
負けを
満喫する
「秋風にたなびく雲の絶え間より
もれ出ずる月の影のさやけさ」
まるで一匹の生物だと思わない
日本人はあと千年
この言葉を
捨てるべきじゃない
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