捨てる/ふるる
 
お祭りなので
顔を汚くしていた

ドラム缶いっぱい
葛湯を作ってふるまう

青い星だけをつないだ星座を下さった
青いネックレス座だと
いって

作業台の上にはつねに
いっぽんの薔薇が
枯れては新しいいっぽんが枯れては
いつの間に補充され

風が吹いて目を閉じて
開けたらもう
新世界
捨てるより
簡単

辛辣さは痛快

肩を負傷した選手は
負け惜しみなぞ言わないで
負けを
満喫する

「秋風にたなびく雲の絶え間より
もれ出ずる月の影のさやけさ」

まるで一匹の生物だと思わない
日本人はあと千年
この言葉を
捨てるべきじゃない


[次のページ]
戻る   Point(10)