終わり始まり/
さいらと
私の後ろで待ちかまえている
私の後ろでこちらを見ている
声をかけてくることもなく、
馴れ馴れしく触ることもなく、
私の後ろでこちらを見ている
わたしの後ろで座って見ている
その時が来たら、音を立てずに立ち上がり
息を殺して近づいて、私をそっと突き落とす
ただ ぽっかりと空いている孔の中へ
私は間際に振り向く
そこにいたのは、明日の服を着た私
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