1/2 A Loaf/ホロウ・シカエルボク
ないかしかないって、求めるか求めないかしかないってさっき俺言っただろ、どちらかを選んでたしかめていくしかない
はたかれたみたいに今日がまた過ぎる、消化器官のこわばりと渇いた喉、なにかを啜ればうるおうだろうか?カーテンレールの隙間からすべりこんで天井を舐めていくひかりを数えていた、ひかりは、一瞬のいのちのように、見えて、ああ…
カーン、と、頭のなかで音がして、これはまるで葬儀のようだ、俺のなかにあるなにかが致命的な欠陥を飲みこんでしまった、そう、あのひかりは、あのひかりは、葬列だ、その列の先頭には、いらなくなった俺のたましいのひとかけらがある、せめて、微笑んで見送ろう、俺は、生きることをえらんだのだから…
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