食器を片付ける/
瀬崎 虎彦
たとえば塵のように
グラスの中で
わたしの怒りの澱が
舞っては沈む
気泡の中にそれぞれの
口に出しかけてやめた言葉を
閉じ込めているのが
足の速い風味に伝わる
ガラスのように澄んでも
悲しみはいずれ濁り
流れていくので
水滴のひとつひとつに
思いを託すようにして
食器を片付ける
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