積むひと/
恋月 ぴの
子供
※
せっかく積み上げた積木を崩される
それも人生
生きている限り諦めることなど許されないから
どんなに愚痴をこぼそうとも
再びと積み上げる
積み上げた積木の頂点には古びた三角錐を乗せて
ぐらっと傾いた
その刹那
あわてて押さえた積木の揺れは
生きてる証であるのだから
何かを握って離さない幼い掌の力強さに気づかされる
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