湖/根岸 薫
 
間の感覚の根源には常に存在するものであり、これを人為的に「揺さぶる」行為とみなす事もできる「相克・線画療法」は、ある意味危険な治療法と言わざるを得ない。しかしながら、■■を科学的に追究する事こそが、人類が誕生して以来続いてきた■■の謎に光を当てる唯一の手段であると解することも出来よう。中間的、段階的な結果として岡崎教授は、■■が見せる闇の入り口を指したに過ぎない。

 第四章〜第五章の中で、論文の抜粋を、




  まなざし




―紹介している。学問としての医学を離れることで、各人の持つ「医」の概念を露わにし、求められている答えを導くための出発点にしてほしい。それこそが医師の原点である。学生諸君には、このことを踏まえた上で是非、現代以降の医学の礎を築いて頂きたいと願ってやまない。




  もう鳥ではない

  あなたとともに立つ

  湖の端





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