退屈/ブロッコリーマン
ある日わたしの脳の真横にロボットの大群が押し寄せて、
今よりずっと透明に考えられるようになる。
脳の真横に訪れた、ロボットの大群はいつのまにか、
脳の内側に入って、はげしく金属音を鳴らすけれど、
なぜかわたしはそれを、やかましいとは思わないのだ。
今よりずっと、世界の境界は曖昧になっている。
今よりずっと、自由の苦しみに満ち溢れている。
今よりずっと未来の話だ、
そしてそれゆえに、ずっと過去の話でもあるはずだ。
わたしは1400メートルの、湖の底を思う
地球でもっとも古い湖、
あるいは最後に残った古い海。
ずっと透明な水のむこうに、無数の鉄くずが見えるのだ
それは昔あるいは未来にわたしだったのだ
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