すばる/木屋 亞万
ります。まあ仲良くはなれるかもしれませんがね。運命というものはめぐり合わせにより、どのようにでも運びうるものですから。迷える白雪姫にとって七人の小人は、出会った時点では間違いなくただの小人だったのでございます。けれども、そのうちの誰かと深い関係を築いていくことによって、その姫にとって人生を左右しかねないおおきな人間に成長していくこともまた十分にありうるわけでございます。まあ姫は結局、王子様とくっついてしまうのですがね」ブブッ「まあその七人が必ずしも恋人になるとは限らず、一生涯の友になることもあれば、よき上司と部下、あるいは師と弟子、因縁のライバル、腐れ縁、あるいは関係の深さゆえに殺しあうものさえい
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