まほら/
四帰
はるか、とおくからみおろすあおいめを
すこしばかりおびえて ゆるされたせなかにうけいれる
ああ、なんというここちのよいつみなのでしょう
はいいろのつめたさをのりこえ たどりついたさきで
あたたかなひだまりが まっていました
うまれたてのはる しとやかなうぶごえをあげるとともに
きずだらけのふゆを そのちいさなせなかに せおいます
いつのまにか とけてなくなるそのつみへ、ささげるこもりうた
ながいねむりは やさしいはなぞのへと むかうのです
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