運命のフォーチューン、幸せのフォーチューン/
mizunomadoka
姿もない
台所で水筒を洗って
レモンパイを食べた
最近食べ過ぎてるかもしれない
でも悩みながら食べるくらいなら、おいしく食べたほうが
ずっとおいしい
陽も暮れて子供たちは散り散りになっていく
お前は帰らないのかと声をかける
犬は伏せていた顔を上げる
煉瓦造りのこの街は
いとも簡単に崩れ去るだろう
最後のチャンスをやろう
フォーチューン
海鳴りがする
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