言葉との戯れ−英語学習のこと−/深水遊脚
、その範囲のことをしっかり身につけるという考え方は理にかなっている。
その一方で外国人が日本の文化、たとえばお風呂の入り方、バスタブのお湯を温めなおすために進化したハイテク機器が喋ることだったり、幼児が牛はモーモー、車はブーブーと言うこと、犬はワン、鶏はコケコッコーと鳴くと表現されることだったり、そうしたことに新鮮な驚きをもって語ってくれることが、何となく嬉しかったりもする。この何となく嬉しい、というのが意外と大切ではないかと思う。興味をもたれると何となく親しみがわく。親しみがわくのは、その人が日本の習慣について知っていたからだけではなく、私が当たり前のこととして関心を払わなかった物事に、
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