幸せの配分/AquArium
たら、
僕は神経が発達しすぎているのかもしれない
ここのところ
古い傷たちが今更叫びだしている
疼いてしまったら最後
僕は神経を尖らせて殺したいと思ってしまう
*
たとえば僕を死に追い込んでも
となりの中年は権力を誑かせ笑っていて
たとえば僕が逃げ道を作っても
後ろの子分は必死で包囲網を作る
それならば、
そんな低俗な人々は生きるべきではないと
思いながら歩くしかないのでしょうか
僕の邪魔者は地獄に落ちればいいし
僕の救世主は泣かなくていいんだ
人は誰かを傷つけながらしか
生きていけないことくらい、
痛いくらいに解っています。
*
どうして誰かが幸せで
誰かが不幸せでないとこの世界は成り立たないのだろう
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