りゅうのかたち/
はるな
望むと、かなしい気持ちになってしまう。なぜだろう。薄っぺらい胸を、うさぎがつきぬけていった。龍のかたちにはりさけていた。
わらうには、虚勢を張るしかないのだ。
ずいぶん遠くまで来た。でも、もっと遠くまで行こう。何も必要ないくらいに遠くまで行こう。ひとりで。はだかで。毅然として。
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