無言のひと/梅昆布茶
 
まず人間であって微笑んで

はたけを耕している

最後までたがやしている無心に


野良ぎがやぶれていたってかまわない


無心はかたちや定義をこえているから

そしてひとのはたけまでもまったくかわらず

てつだうのだ


そしてすべてのはたけは作柄がいいのだ

すてきじゃあないか



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