輝く日に/ただのみきや
 
のに

心に翼が生えて世界中が網膜となる
この光の饗宴を焼き付けよ
雪は花びらのように終わり
終わりなくいのちを蒔き散らす

ああなんて日だ
訳もわからず涙が溢れてくる
世界の空洞は満たされることのないまま
奇妙にもわたしを噴き上げていた

今やもう赤ん坊だ
風に揉まれてふわりふわり回転しながら
その手に見えないペンを握り
きゃらきゃらと笑い
すうらすうらと眠り
四散して行く

そう
わたしは問なのだ
答えは恩恵に帰納し
帆は爽快に意味を孕んでいる

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