ガラス細工の君/雅寛
「冷たい君だけ抱いて、
なんだか少し寂しいから、
思いっきり泣き叫んでみた。
思いっきり暴れてみた。
思い出達に、文句を言ってさぁ。
そしたら、いつの間にか君を壊しちゃったんだ。
ガラスの欠片拾い集めるけれど、
もう、元の形には戻らないのね。
せめてパズルの様に、
君の笑顔の欠片、集めるけれど、
何かが足りないから、
きっと最初っから無かったんだ。
君の笑顔だなんて。
僕は哀しくて、
馬鹿らしくて、
思いっきり泣き笑い。
いつの間にかガラス細工の、
僕の心が、壊れちゃった。
儚い夢ばかり見ていたのかなぁ?」
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