靴下/はるな
。で、そこまではまり込みたくはないけどときどき穴には入りたい、みたいな人間にとって―その女の子とかもだな、俺の穴はちょうどいいらしいんだ。うん。大きさ?わかんないよ。だって俺穴入ったことないし。事故で落ちたこともないしな。まあ俺らの世代ならおかしくないだろ?うん。まあ穴開け屋になったきっかけって言ったらそれだよ。おかげさまで、しばらく食うには困らないしな。
あまりにも急速に遠のいたり近づいたりするので、自分がどこにいるのかがわからない。空が青かったのは事実だとおもう。結い上げた髪の毛を解かれたときに絶頂した。そのあとは惰性だった。口紅があまりにもきれいな色だったので殴りました。気分がすっとして、あしたも生きていけそうだと思った。
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