祈る/
吉岡ペペロ
祈る
光が俺を通り過ぎていった
俺の祈りはあまりに浅くて
命をたぎらせても
感謝に沁みても
透明人間のままだった
喜びの笑み浮かべても
なんだか形だけだった
祈る
光が俺を通り過ぎていった
世界を解釈してはならない
俺よ、世界に働きかけろ
世界が俺を解釈するのだ
俺よ、世界に働きかけろ
きみが正しくて懐かしかった
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