いちごジャム/
晝
フランスパンの上を滑るジャムが
すごく輝いて見えた朝だった。
泣いていたからではない。
太陽が特別キラキラしていたからだ。
未完成で中途半端な私を
飼いならせない貴方は可哀想。
貴方の心臓の脈打つ音が
私のいのちのリズムを刻む。
愛しているだなんて聞きたくなかった。
どうせ明日も会えっこないんだから。
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