週刊少年/しもつき七
 
な、目をしている。絵になる、そして文
学になる、使命を負ってしまった女の子の、「あざとい台詞」。


狂ったようにきみを見ない。脳裏にびっしりの文字。


想像する。あの太陽のオレンジ絞って、瞳の容量いっぱいに飛び込
む柑橘で、もう二度とそのまぶたは開かない。きみの匂いとインク
の臭いと甘酸っぱい香りと、制服のスカートのひらめき。


逆光

唇にとびちる果汁、薄くひらいてめらめら光り、吸い込まれるとそ
こは異世界で、きみによく似た戦う女の子の手をにぎってる。
頬は赤く、こどものような眼差しで、立っている。
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